夏の終わりが近づいている朝、榛名山を見上げます
その山に雲が引っかかっていると、大抵は夕立が来ました
何時の頃からか分かりませんが、その定点観測が当たらなくなっていました
気象庁から発せられる、とんでもない数値に一喜一憂する昨今ですが、
アニメ好きの自分としては脳内で「天気の子見よう!」と、回路が繋がりました
公式サイト
スタッフ
・原作 : 新海誠
・監督:新海誠
・ジャンル:恋愛・青春
・上映:2019年7月
感想 思春期の青年の心
前回見た新海誠監督の作品は「言の葉の庭」でした
その主人公の性格は、自分的に捉えると「自分の世界ないし時間を重んじる」様でした
今回見た「天気の子」の主人公(森嶋帆高)は、行動力ある真っ直ぐで真面目な性格です
見る人によってどちらが好きな主人公かで別れると思いますが、
新海誠監督の真骨頂である思春期の青年が思う心の動きや、行動の表現は素晴らしいの一言です
何であんなに思春期の青年の気持ちを鮮明に表現出来るのか、ただただ感服します
感想 影の主人公?
登場人物で須賀圭介がいます
ずぼらで雑な印象を受ける須賀圭介は、雑誌のライターを生業にしています
しかし、本当は人情深くて家族への愛情が深いです
彼の生い立ちは主人公に似ているらしく、主人公に共感する場面が時々描かれています
それは言葉で語られる事は少なく、癖や行動で表現されています
他にも場面の変わるシーンの一瞬で描かれており、本編の物語に断片的に語られています
作品を見る時、物語の中心である主人公とヒロインに意識がいってしまいますが、
もう一度作品を見直すと気付くと思います
そして須賀圭介の家族への心情に気付くと、心が締め付けられるでしょう
![](https://kagayake-blog.com/wp-content/uploads/2024/09/17b62505c580f86bd5c5ace2c19c6755-300x300.jpg)
今回「天気の子」の作品は、主人公とヒロインの物語だけでなく、須賀圭介の物語でもある、
重層的な物語だと思いました。
新海誠監督は須賀圭介の物語を本編に混ぜる様に描き、多分主人公の同年代の方が見ると
その事に気付けず、「年齢を重ねた方が見ると気付く様に」描いたと思いました
この物語の構成は、ある程度年を貰った新海誠監督ならではと思いました
若手には作りにくい物語だと思います
終わりに
今回「天気の子」を見て思った事は、「言の葉の庭」と比べた時、
主観的な演出(視点)は減った気がしました
それと、独り言(モノローグ)の語りも減っています
逆に作画に無駄がなく数回見ないと見落とす程の細やかさが、ちりばめられています
作品自体もより鮮麗されているので、見ている自分も追いかけないと
遠くに行ってしまう気がしました・・・
引き続きまだ見ていない新海誠監督の作品を堪能したいと思います
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