物流の2024年問題とは?
2024年4月からトラックドライバーの時間外労働の960時間上限規制と改正改善基準告示が適用され、労働時間が短くなることで輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されており、このことを「物流の2024年問題」と言われています。
<引用:公営団法人全日本トラック協会>
仕事をしていて思う事
自分事ですが、最近「入出荷作業」の担当を任される様になりました。
そして思うのですが、日々によって仕事量の緩急が激しいのです。
例えるならロードバイク(自転車)で、榛名山ヒルクライムと火星のオリンポス山を、日替わりで登っているかの様です
<引用:榛名山ヒルクライムin高崎HP>
<引用:ウィキペディア(オリンポス山)>
なぜ?この様な状態になっているのかを自分なりに考えたのですが、
過去に務めていた食品小売業の記録・記憶を思い出しました
平均で仕入れろ!偏らせるな!
「平均で仕入れろ!偏らせるな!」この言葉は食品小売業で働いていた時に、
仕入れ先の担当者から聞いたアドバイスです。
この言葉だけ聞くと「何のこっちゃ?」と、思われますが
「一週間での仕入れ量を平均にしてバランス良くして欲しい」とのアドバイスです。
言葉はきつい担当者でしたが、忖度のしない実直な人柄で、色々勉強させて頂いきました。
今も元気でご健在でしょうか?
アドバイスをグラフで説明
青い棒線はアドバイス前の仕入れ方
・平日は売上が少ない為に仕入れ量が少なく、
週末の稼ぎ時である土日分を金曜日に多く仕入れています
・月曜日が多いのは、週明けの在庫不足を補う為です
赤い棒線はアドバイス後の仕入れ方
・平日に前倒しで週末の稼ぎ時である土日分を仕入れています
・月曜日がやや少ないのは金曜日に見越して仕入れをしているからです
・火曜日が少ないのは、休日の担当者がいるので減らしていました
グラフから読み取ると、最大仕入れ量が40%減っているのが見えます。
これによって、下に書いてあるメリットが物流で生まれるのです。
・最大仕入れ量が減るので、倉庫が小さく出来る(維持管理も減少)
・運送車両(トラック等)を減らせる
・余剰人員が要らない(もしくは減らせる)
・人的負荷が平均になる
物流はピークを基準にします。
すると想像して下さい。平日は倉庫はスカスカで、動かないトラックが駐車場で鎮座しています。
しかしピーク時を考えると、倉庫を小さくしたり、トラックを減らせません。
結果、効率の悪いコストが回り巡って、皆さんにも来ます。
当然、事故やミスを誘発しますし、それに対して改善の大行進に繋がります。
物流の2024年問題に対応する事は、広い意味では自分達にもメリットをもたらします。
物流は移す事は出来ない
製造業→海外に移転(コスト移転)
販売業→海外に販路を拡大
物流業→自分達で解決するしかない
物流は人体で例えると血液の役目をしています。
必要な栄養素が運ばれなければ人体は機能不全に至ります。
今思うと、昔は狭い視野で根拠のない自信で粋がっていました。
そんな自分に喝を入れてくれた、仕入れ先の担当者の方に今では感謝しています(その時は「チッ!うっせ~な!」)
でしたが・・・。
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