人は必ず恋をする時が訪れます。それは大切な心情です。
けど、時間と歳を重ねて行くうちに、心は鈍くなり、いつの間にか忘れてしまいます。
そんな昔の記憶をもう一度、思い起こさせるアニメに出会えました。
新海誠監督の作品「言の葉の庭」です。
公式サイト
スタッフ
・原作 : 新海誠
・監督:新海誠
・ジャンル:恋愛
・上映:2013年5月
感想(見せ方)
物語は高校生の秋月孝雄(あきづき・たかお)と庭園で会った雪野百香里(ゆきの・ゆかり)から、
話しが始まります。
上映されてから10年以上経つ作品ですが、風景の美しさは今見ても驚くばかりです。
そして、ときどき映像に映る主観的映像が心に波紋を奏でます。
物語の世界観を見る人達に伝えているのですが、
映し出される場面を見ると、普段自分が見ている視点だったり、
他人はこんな視点で見ているのかなと、思いを馳せるばかりです。
秋月孝雄が庭園であった雪野百香里を見る主観は、男性が女性の仕草を見る感覚にフィットしていて、
しかも雪野百香里の魅力を感じさせてくれます。
感想(モノローグ)
物語の中で語られる独り言(モノローグ)が登場人物の心境を伝えているのですが、映し出される場面と上手く組み合わされており、煩わしさを感じる事無く、自然に届くので、物語にそっと吸い込まれる感覚が心地良かったです。
ただ、言葉を使いすぎると作画力が問われる評価に繋がったりします。
しかし、自分が推測すると、新海誠監督は思い切って、モノローグを多用する事を選んだのだと思いました。
ある意味、野心的・挑戦的な試みのある作品に仕上げたのだと思います。
感想(新海誠監督の作品)
自分は真面目に新海誠監督の作品を見始めたのは、最近です。
監督の年齢を考えた時、よくこの主人公達の思いを表現できる。凄い。と、感服しました。
日常をに追われて過去の記憶は覚えている事は出来ても、その時の心情を忘れずにいるのは難しいからです。
本作の登場人物は、思春期もしくは青年期の年代であり人生において素晴らしい時期です。
「言の葉の庭」作成期間中の監督の年齢を考えても、懐かしい思いでの時期に当たります。
年配者の監督が若者の心情を捉えて、アニメーションに落とし込み、リアリズムがあり、アニメ特有の臭さも無い。
まだまだ、新海誠監督の作品を語るには新参者ですが、監督の作品は全部見たいと思いました。
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