スタッフ
- 原作:富野由悠季 矢立肇
- 監督:村瀬修功
- ジャンル:SFアニメ・ロボット
- 放送:2021年6月11劇場
公式
解説
本作品は初代ガンダム(アムロとシャーのお話)から、およそ29年後のUC105年に起きた物語になります。
(UCとは、Universal Century(ユニバーサル センチュリー)の略で、宇宙世紀になります)
本作品を見る上で、ガンダム作品群と時系列が解ると、より一層楽しめる事が出来ますが、一作品としても十分に楽しめます。
一般的にガンダムはロボットアニメとして不動の座を冠しています。
それゆえ、戦闘シーンや戦争そのもの作品としての、イメージが強いです。
しかし本作品は、人間ドラマ(解りやすく言うと、みんな大好き三角関係)を据えています。
この三角関係が、偶然か必然なのか、それぞれの未来に影響を与え合うのです。
物語の始まり
物語のスタートは宇宙空間のシーンから始まります。無機的で冷たく生き物の存在が感じない、無重力感のある演出は、他のSFと一線を隔てる初代ガンダムからのセンスです。
そのな宇宙空間から3人が乗るシャトル(宇宙船)へ移り変わります。
ハサウェイ・ノア(主人公)
ハサウェイの登場するシーンは、本を読んでいます。他の乗客がタブレットを見ているのに比べて、特徴的です。その後のシーンでも地図はリーフレット型の紙媒体を使っています。
推測するに、反地球連邦政府運動のリーダーである彼は、自分の足取りや思考の追跡をさせない為に行ったのでは無いかと思います。しかしながら、旅客機内で提供される食事はペロリと全部食べています。他の乗客は全て食べている人はいないと、アテンダントの会話から追えます。
何故、その様な食事の違いが出るのでしょうか?
このシャトルは裕福な人や官僚が乗っている専用機です。通常その様な生活レベルの人達は、普段から美味しい料理を食べ慣れていて、飽きているからです。
しかし、主人公のハサウェイは全部食べています。すなわち、普段食べられないので、本能的に全部食べてしまうのです。つまり、このシャトルに乗る裕福な人達と違うと言えます。
この様なハサウェイの振る舞いに気付いていたのは、ギギ・アンダルシアだと思います。
彼女は直感と洞察力を持ち、見抜いていたのだと思います。(ガンダム的に言えば、「ニュータイプ」)
では、ギギ・アンダルシアを見て行きましょう。
ギギ・アンダルシア(○○○○家の血を継いでいる!?推測)
彼女はケネスとの会話のシーンでタブレットを見せて会話しています。そこに写っているのは「シャア・アズナブ(本当の名は「キャスバル・レム・ダイクン) 」です。彼は第2次ネオ・ジオン戦争(映画:逆襲のシャア)で消息不明です。それから12年が月日が過ぎています。
ギギは19歳であり、シャアの消息不明時は7歳です。どうして彼女はシャアに興味を持っていたのでしょうか?
ここからは推測です。彼女は「ダイクン家の血を継いでいる」のではないでしょうか。
顔立ちの良さ、髪や瞳の色も説明がつきます。
では、誰の子供でしょうか?
1番最初に浮かぶのは当然、シャア・アズナブル(キャスバル・レム・ダイクン )です。しかし全シリーズにおいて、その様な描写は描かれていません。
2番目はセイラ・マス(本当の名はアルテイシア・ソム・ダイクン)シャーの妹です。
推測し年月を逆算すると、セイラが24歳の時にギギ・アンダルシアを生んだ年齢になります。
セイラ・マスの描写は1年戦争(機動戦士ガンダム)以来、ほとんど描かれていません。
だとしたら、可能性は十分にあると思います。
ギギは血縁故、「素性を明かす事が出来ない」もしくは「自身も素性を知らない」、どちらかではないでしょうか。
素性が明かす事が出来ないのならば、誰かに気付いて欲しい。そんな感情があり、機会が訪れるとそっと試す様に話したのではないでしょうか。
ギギとケネスの会話始まりは、ギギの大きな声から始まります。
実際、他の乗客もその声に反応しています。そこから会話がスタートしていますが、会話の内容を聞いていると、「ハサウェイ!?あなたにも聞こえる様に話しているのよ、聴いてる?」に思えます。
ギギ本人が素性を知らないのならば、血縁の本能的力かニュータイプの力なのか、自身も知らない間に答えにたどり着こうとしている様にも思えます。
素性を知らない理由は、母としてのセイラ・マス(アルテイシア・ソム・ダイクン)の意向ではないでしょうか。
ケネス・スレッグ大佐
ケネス・スレッグ大佐は、ギギを口説きに行きますが、はね除けられます。「あなたって、パターンしかしゃべらないんだ」が決定打です。ギギが椅子から出て近づき、真剣な眼差しで会話し始めているのに、ケネス大佐は自分の言葉で話さなかったからでしょう。
しかし、戦場上がりの叩き上げ軍人らしく、アテンダントと会話中でも異変を察知し、素早く対処します。修羅場を幾つも越えて来たのが伺えます。
元モビルスーツパイロット(ロボット操縦者)で現在は士官、なのにテロリスト(ハイジャック)との戦いでは、勇猛果敢です。テロリストの戦いは対人戦かつ局地戦です。それでも対応仕切る所が、彼の強さが並の軍人の比では無い事が解ります。
終わりに
今回は、アニメ見る「閃光のハサウェイ(冒頭15分を語る)」【Blog31】では、ほぼ冒頭のみを語りました。この映画は専門用語やシリーズの設定で、なかなか一般の人達が解りづらい面々もあるかと思います。
少しでもその魅力と説明が出来ればと、尽力しました。
ガンダムファンの方には、「こんな視点で見るとまだまだ、繰り返し見られるぞ!」を狙いました。
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